IT業界の転職市場を探る!(1)

パソナキャリア 草野氏

IT業界の転職市場を調査するべく、転職支援の現場経験が豊富なプロに取材をしてきました。 今回の取材には、パソナキャリアでキャリアアドバイザーとしてご活躍されている草野様が、ご協力下さいました。

草野氏のプロフィール
東京都出身。大学卒業後、メーカー系システムインテグレーターに入社し、プリセールスエンジニアとして様々な顧客へのシステム提案を経験。 その後、インフラエンジニアとしてサーバ構築案件等にも携わった後、現職へ。前職の経験を活かして、IT業界経験者を対象とした専門性の高い転職サポートを強みとする。

IT業界の求人を専門に担当されている事もあり、非常に詳しいお話が聞けたのですが、それ以上に草野氏の人柄が表れた熱いお話を聞けたのが収穫でした。

その生の声を皆様にもお伝えしたいと思います。

現在の景況感に対しての転職市場の状況

全体の概況では、リーマンショック以降、転職市場全体が急激に落ち込み、未だ完全に回復しておりません。 特にメーカー系、IT系、金融系の3業種は大きく影響を受け、2007年~2008年前半のピーク時と比べると求人数は半減している状況です。
ただ、2010年度に入ってからの景気は回復傾向にあり、メーカー系、金融系の求人が復活しだし、それを受けて、IT業界の求人も増えているというのが現状となります。

SIer系
2008年後半から大手SIerから案件が無くなり、それを請ける二次請け、三次請けも仕事が無くなるといった状況が続きました。 2009年には、遂に大手SIerの求人が全面クローズに至る、極めて厳しい状況でしたが、2010年に入り、景気の緩やかな回復に伴い大手SIerの求人が回復、それを受け、二次請け会社の求人も増えてきております。

インターネット系
楽天やmixi、グリーに代表されるインターネットサービス提供企業については、この間、あまり景況感の影響を受けずに微増を維持し、2009年度、2010年度も積極的に採用を実施しており、非常に好調です。

※補足※ 求人数としては、採用ボリュームの多いSIerの方が、インターネット系よりも多いですが、採用に対する積極性はインターネット系の方が強い。

需要のあるスキル等について

スキル

以前は、どのジャンルでも専門スキルを持った方を積極採用する傾向がありましたが、 特に、ホットな話題であるインターネットサービス系(WEBサービス)では、以前ほど専門スキルにフォーカスしなくなっています。 というのも、今まではWEB系の技術者が市場に少なかった為に「RubyやFLASHができる人材」といったスキル重視型の求人が多かったのですが、最近ではSIerでもWEB系の案件を扱っていたり、 WEBを使わなかった企業がWEBを始めたりと、WEBに従事する人達の割合が増えてきていることもあり、一定のスキルを持っている事が前提で、「スキルを活かしてうちの会社で何を実現したいか」 「なぜ他社ではだめなのか」といった志向性のマッチングが強く求めらる傾向があります。

→ そういった意味では、いわゆる「志望動機」が重要となりますよね?具体的に何か対策やアドバイスをしていただけるのですか? 

私が面談させていただく中で、一番重要視しているのが「志望動機」の部分です。 通常、企業様に転職希望者様をご推薦させていただく際に、キャリアアドバイザーから推薦状を書かせて頂いておりますが、それだけでは伝わりづらい部分がありますので、 その会社ごとに別途「志望動機書」というのを、転職希望者様ひとりひとりと一緒に作成し、提出しております。
転職成功への一番の近道は、企業ごとに落とし込んだ「志望動機」をしっかりまとめる事と言っても過言ではありません。

パソナキャリアが考える志望動機書のポイントは、2ページ目をご参照下さい

今のIT業界に求められている人材

今まではネット系とSIでは、応募要件のスペックが明確に分かれていましたが、近年はクラウドサービスのようにWEBベースの技術が基本となってきておりスキルセットが段々とリンクしてきています。 なかにはSIerからネット系の〇〇会社にいた人が欲しいといった形のオーダーがくることもあります! また、エンジニアだけでなく、WEBマーケティングの分野でのスキルセット(SEO、SEMなどの集客ノウハウ)を持った方のニーズも高いです。 この流れから、「システムを理解していて、WEBマーケティングも補完できる人」、或いは「WEBマーケティングの専門家だけど、システムに対する理解もある人」というのは最高の人材です。 今後は、そういう方が企業の中核になるべき人材だと思います。

今、企業から求められている人材像
エンジニア編 20代後半~30代中盤
BtoC向けのオープンソース(LAMP環境)でのWebサービスの開発経験あり

30代後半~
BtoC向けのWEBサービス開発のプロジェクトリーダーやマネージャーの経験あり
マーケティング編 20代前半
SEM(SEO含む)のPDCA運用経験あり

20代中盤~30代前半
Web販促おける総合的なPDCA運用の統括経験あり

キーワードで言うと、LAMP、WEBサービス、BtoCに関しての経験を持っている方が一番の売れっ子です。

現在のIT業界で盛り上がっているジャンル

インターネット系企業は転職者にとても人気があり、企業側からのニーズも高いです。
SI系に関しても、今までのSIerは受託開発が中心でしたが、自社サービスをクラウドで展開するようになってきています。 そういう意味では、今後は開発主体から運用主体にシフトしていくのではないかと考えております。 クラウドのようにサービスをASPとして使う事ができれば、企業が資産を持たなくてもよくなるので、運用フェーズで活躍できる方の市場価値が高まるのではないでしょうか。

また、モバイル関連、特にiPhoneやiPod、Androidといったスマートフォン系が技術志向の方(エンジニア)に人気があります。

未経験からIT系企業への転職

エンジニアへの転身となるとハードルは高くなりますが、コンテンツ運用・インフラ運用といった業務や、WEBマーケティング運用担当者(SEMなど)であれば、未経験でも採用する企業はあります。 今は無理でも、転職先で経験を積む事で、次のフェーズがある事も提示できますので、一緒にキャリアパスについてご相談させて頂ければと思います。

>> 2ページ目 パソナキャリアのアドバイザーと他社との違い

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